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シリンダーモールド型抄紙機の歴史

フォードリニア式抄紙機は1799年にフランス人ニコラス・ルイス・ロバートによって発明され、その直後の1805年にイギリス人ジョセフ・ブラマがシリンダーモールド式抄紙機を発明し、特許でシリンダーモールド抄紙の概念と図を初めて提案しましたが、ブラマの特許は実現しませんでした。1807年に、チャールズ・キンジーというアメリカ人が再びシリンダーモールド抄紙の概念を提案し、特許を取得しましたが、この概念も開発も利用もされませんでした。1809年に、ジョン・ディキンソンというイギリス人がシリンダーモールド抄紙機の設計を提案し、特許を取得しました。同年、最初のシリンダーモールド抄紙機が発明され、彼の製紙工場で生産が開始されました。ディキンソンのシリンダーモールド抄紙機は、現在のシリンダーフォーマーの先駆者でありプロトタイプであり、多くの研究者によって彼がシリンダーモールド抄紙機の真の発明者であるとみなされています。
シリンダーモールド型抄紙機は、薄い事務用紙や家庭用紙から厚い板紙まで、あらゆる種類の紙を生産でき、構造が簡単で操作が簡単、消費電力が低い、設置面積が小さい、投資が少ないなどの利点があります。機械の稼働速度は長網抄紙機やマルチワイヤー抄紙機に比べるとはるかに遅いですが、今日の製紙業界では依然として一定の地位を占めています。
シリンダーモールド部と乾燥部の構造的特徴、シリンダーモールドと乾燥機の数に応じて、シリンダーモールド抄紙機は、単シリンダーモールドシングルドライヤー機、単シリンダーモールドダブルドライヤー機、ダブルシリンダーモールドシングルドライヤー機、ダブルシリンダーモールドダブルドライヤー機、マルチシリンダーモールドマルチドライヤー機に分けられます。その中で、単シリンダーモールドシングルドライヤー機は主に郵便用紙や家庭紙などの薄い片面光沢紙の製造に使用されます。ダブルシリンダーモールドダブルドライヤー機は主に中重量の印刷用紙、筆記用紙、包装紙、段ボール原紙などの製造に使用されます。白ボール紙や箱用板紙などの重量のある板紙は、主にマルチシリンダーモールドマルチドライヤー抄紙機を選択します。


投稿日時: 2022年6月14日